2003~2020年度の川崎医科大学衛生学の記録 ➡ その後はウェブ版「雲心月性」です。
臨床環境医学 編集後記 Vol.19 No. 2. 2010
 2010年も過ぎ去って行きました。猛暑々々の・・・そうでした,学術集会の頃も暑かったのですが,あれはまだまだ始まりで,9月は一杯は「まだまだ暑いですね」というのが,挨拶になっていました。その後,本当に駆け足の秋でした。急に朝晩が冷え込みだしたかと思ったら,まっしぐらに冬に突入って感じでした。2010年の流行語大賞は「ゲゲゲの~」に決まったとか。そういえば,妖怪たちは,いろんな社会にも潜んでいるようですが,科学技術関係でも「仕分け」によって,悲喜こもごもという印象もあります。私の関係している岡山県内の大多数の大学が関与している教育に関係するプロジェクトも「廃止」なて回答が出されて,4月からの方向性自体が暗雲立ち込めている感じで,まさに五里霧中に近いです。ただ教育にしても医療医学にしても,そこで学んでいる若人たち,あるいは健康の不都合に苦しまれている患者さんたちがいる限り立ち止まる訳にも行かないですよね! やはり実験系であっても,今振っている試験管から出てくるデータが3年後,5年後の患者さんのためになるであろうこと,臨床系であればもっと直結して明日の患者さんのために,更に工学や環境学の関連であっても,それが人の健康に影響するのであれば,なおさら,10年後のすべての人たちのよりよい健康のために,という想いを,新たにしないとならないのかも知れません。2011年は兎年ですね。兎年生まれの方は,仲間と同伴して安全を図ろうとしちゃうので,団体に加入するのが好きだそうです。団体というのは縁の外では消極かも知れませんし,大部分は服従的で衝突を避けようとしちゃうらしいのですが,個々はとっても優れた判断力の持ち主で真面目な方が多いそうです。そういう豊島ウェ有りで,我々の日本臨床環境医学会でも専門医制度などを立ち上げていくというのは,新理事長のもと,つながりを以ってみんなで力を合わせるという意味でも素晴らしい成果に至るのではないかと期待しております。12月の初めに,川崎医大付属高校入学から大学そして,最初10年の研修も附属病院で一緒だった,現在四国がんセンター形成外科部長(河村といいます)が,会長を務めたクリニカスパス学会に懇親会(+二次会)のピアノ要員として呼んでもらって松山に行ってきました。高値日赤病院のベーシストの先生もとってもお上手で,かつドラマーは松山でライブなどをされているプロの方だったので,とっても満足しちゃいました。二次会では集まったお医者さんや看護師さん,薬剤師さんたちのその場でのリクエストや,「○✕○が歌いたい」っていうご要望に合わせて一杯演奏してきました。最近はこういった臨床各科さらには医療チームの多職種の横断的な学会も増えてきました。医療全体が患者さんに真摯に向き合っているのだろうって思っています。いろんなメモリーが詰まった2010年から新たな2011年に。すべての日本臨床環境医学会の会員の皆様が,そして本学会が向き合っている患者さんたちが,2011年には,想い出の引き出しに,ちょっとでも素敵な箱を増やすことが出来ますように。
大槻